どーも! 児童指導員8年生のすけりょーです٩( ᐛ )و
年長さん(5歳児クラス)になると保護者のみなさんは慌ただしく就学先について考え始めます。
・全体に向けた指示を聞いて活動するのが苦手だけど一般級でやっていけるのだろうか
・個別支援学級に行くと勉強の進み方遅いのかな?
・なにが最適なのか決められないからいろんな人の意見を聞いていたら出遅れてしまった
このようにどうしたらいいのか悩んでいる方が多く見られます。
就学先を迷っているのは保護者かもしれませんが、最終的に決定するのは実際に通学する本人です。
お子さん本人が「行きたい」と思える環境を提供できるようにすることが保護者の役割です!
この記事を読むと
就学の各学級の特徴を把握することができます。
横浜市特別支援教育総合センター
就学の時期が近づいてくるとよく耳にする「とくそうせんたー」とは【特別支援教育総合センター】というところから来ているみたいです。
横浜市では通級、個別支援学級、特別支援学校を希望される場合、面談をしなければなりません。
後述しますが個別支援学級のみを希望されている場合は面談をしなくても大丈夫なこともあるそうです。
誤解を招きたくないので必ずご自身で横浜市のHPを確認してください。
横浜市の就学の選択肢
横浜市の就学の選択肢は5つあります。
① 一般級
② 一般級+通級(通級指導教室)
③ 一般級+特別支援教室
④ 個別支援学級
⑤ 特別支援学校
②〜⑤を利用するのには横浜市では特総センターでの就学相談が必須です。
相談の結果、
担当の人から
「特別な教育が必要ですね」
と判断された場合に利用することが可能です。
小学校に入学するタイミングで決めた進路はこの先ずっと変更できないの?
と疑問に思う保護者の方はたくさんいらっしゃいます。
個別支援学級→一般学級へ移籍する場合は特総センターの相談不要です。
学校と保護者、本人との合意形成のみで可能です。
一般級→個別支援学級へ移籍する場合は特総センターの相談と判断が必要になります。
就学相談の申込方については
を参照してください。
申込時期が決まっているため少しでも迷っている人は気をつけてください。
次からは各学級の特徴について紹介します。
一般学級
学級規模:担任1人に対して児童35〜40人(学年によって変わります)
個別の配慮を求める場合は、学級運営をしていく中で担任の先生が一人でもできる範囲内のものになります。
例えば
▶︎掲示物の位置
よそ見をしないように黒板の上だけにする
▶︎座席位置の配慮
先生の目が届きやすい最前列、窓の外が気にならないように中央にする 等
▶︎視覚支援を導入する
以前の記事で紹介した声のものさしやふわふわちくちく言葉の表など
▶︎全体に向けて指示を出す時に黒板に書いてもらう
よく見かける光景ですが、「○ページの問題が終わった人からノートを先生に提出してトイレを済ませて体操着に着替えたら体育館に移動」
という指示が出されたとします。
一斉指示をキャッチするのが苦手なお子さんの場合は
となり終了します。笑
① ○ページの問題をやる
② 先生に提出する
③ トイレに行く
④ 体操着に着替える
⑤ 体育館に移動する
と記載されたら理解しやすいですね。
一般学級でここまでやってくれる先生はベテランの先生か発達障害に理解のある先生のような気がします。。。
▶︎声かけの仕方
肯定的な関わりをしたり、全体に向けた指示をする前に注意を向けたりと依頼をすることは可能ですが、
担任の先生の力量で大きく分かれてしまうため、実現できるできないが学級単位で変わってきます。
次からは特別な教育の概要についてご紹介します。
特別な教育を受けるまでの流れは自治体によって変わる可能性がありますので、必ずご自身で調べてください!!!
一般級+通級(通級指導教室)
利用するためには保護者の付き添いが必須です!
一般学級で学習に概ね参加できるが、発達障害等による理由で特別な教育を必要とする児童のための教室です。
一般学級で教科学習を受けることを前提としています。
一部の時間だけ通級指導教室に通い、障害などに基づく困難の改善やお子さんのスキルに合わせて特別な指導を受けられます。
基本的には一般学級に在籍しているお子さんが対象だが、難聴や口蓋裂のお子さんは個別支援学級に在籍していても利用できること があります。
通級指導は一年ごとに目標設定をします。
目標設定の進捗を確認しながら指導回数を減らしていきます。
いずれは在籍級のみでの指導のサポートに移行していくことを目指します。
通級指導教室は在籍校と連携をとりながら進みます。
一般級+特別支援教室
児童生徒が過ごしている学級を離れて特別の場で学習するスペースです。
基本的には教科学習です。
教科学習を通して学習のつまづきを解消していきます。
在籍学級へ馴染んだり学びの状況が整うまでのサポートをします。
横浜市のホームページでは学校との面談の時に利用について相談をすることを推奨しています。
個別支援学級
学級には種類があります。
①知的障害
②自閉症、情緒障害
③弱視
学級規模:横浜市では担任1人に対して児童生徒が8人
1クラス8人というわけではなく、15人児童生徒がいたら担任が2人つくというイメージです。
教育課程:一般学級から特別支援学校の教育課程を参考にお子さんのスキルに合わせて個別に作成します。
個人的には一般学級と特別支援のいいとこ取りだと思っています!
得意な活動は一般学級で交流して
苦手な活動や自信のない活動は個別支援学級で過ごす。
算数等どうしても集中できないものは特別支援教室を利用する。
こんな感じのことができたらその人の強みを活かせそうですね(^^)
一方で、こちらも担任の先生の力量によって受けられるサポートに差があるのは否めません。
個別な配慮に理解のある学級運営をしているところが多いため一般学級と比較した時に受けられるサポートが多いはずです。
指導形態:基本的には学級ごとに行います。合同やグループで活動することもあります。
交流級:児童の実態に合わせて計画的に実施していきます。一部の集団活動を一般学級で過ごします。
例えば
朝の会、給食の時間、得意な体育の時間等を一般学級で過ごし、それ以外を個別支援学級で過ごしたりします。
特別支援学校
学級規模:担任1人に対して児童生徒が6人
教育課程:特別支援学校の学習指導要領に基づき個の障害特性やスキルに応じて教育課程を作成します。
保護者と共に個別の教育支援計画を作成します。
さらに教員が個別の指導計画も作成します。
個別の教育支援計画
▶︎長期的な視点で支援をしていくという考えのもと、その人が関係する機関とどのように連携し、学校卒業後まで一貫して支援していく人生の設計図みたいなイメージです。
個別の指導計画
▶︎お子さんの特性やスキルに合わせて有効なツールを作成したり先生もお子さんも前向きに取り入れられる具体的なアクションが記載されます。
まとめ
横浜市における就学の選択肢は5つあります。
申込時期が決まっているから少しでも特別な支援を視野に入れている場合は気をつけましょう。
就学先を決めるのに時間をかけるよりも早い段階で就学先を決めて、そこで受けられる支援の内容の準備期間に時間をかけた方が有意義だと考えています。
大切なのは子ども本人が学びやすい環境で生活すること
保護者の視点ではないし、世間体でもありません。
本人が安心して学校生活を送れるような環境を見つけて進学することです。
以上。児童指導員8年生のすけりょーでした٩( ᐛ )و