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【500人の支援実績あり】子どものつま先歩き(尖足歩行)を改善させるための4つの方法

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どーも!児童指導員8年生のすけりょーです٩( ᐛ )و

 

児童発達支援事業所に従事していますが、つま先歩きをしているお子さんは少なくないです。

個性として受け入れているができるものならやめてほしい(^^;

そう思っている保護者の方の悩みを耳にします。

 

結論。

理由に合わせて対応することでつま先歩きが改善する可能性があります!

 

 

 

つま先歩きをしている理由は4つあります。

その理由に合わせて対応をすることで改善する可能性がありますので最後までみてくださいね(^^)

 

 

 

つま先歩きをする理由

 

①足の裏が感覚過敏で床につけたくない

②筋肉が緊張してふくらはぎが張った状態になっている

③感覚刺激(前庭感覚)を求めている

④膝関節をうまく使えていない

 

 

順番に解説していきます!

 

足の裏が感覚過敏で床につけたくない

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私自身が完全にこのタイプなんですが、触覚過敏のお子さんにもいます。

大浴場の脱衣所や市民プールの更衣室など、素材が嫌だったり、不潔と感じている場合につま先歩きになります。

 

これに関しては多くの方も理解しやすいのではないでしょうか。

 

筋肉が緊張してふくらはぎが張った状態になっている

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精神遅滞児は運動の下手なものが多く、ある運動を意図して実行した場合上肢、下肢がバラバラでぎこちない動きになる。歩き方もつま先立ちでひょこひょことした歩きを示す。(品川1984)

 

ちなみに精神遅滞児とは・・・

知的障害ともいわれ、言語・運動・社会性などに困難さがあることを指します。

 

感覚刺激(前庭感覚)を求めている

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つま先歩きをすることで脳を上下に揺らしてできるだけたくさん刺激を入れてながら歩いています。

前述のひょこひょこ歩くような感じですね。

 

膝関節をうまく使えていない

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これは完全に私個人の仮説です。

これまでつま先歩きをしているお子さんをたくさんみてきました。

膝関節がうまく使えていなくて、足首をクッション代わりにしていると見ています。

ちなみに3歳8ヶ月の息子もつま先歩きなので日常的につま先歩きをしている人を観察しています。笑

 

大人でも運動神経の悪い人の歩き方をみていると膝を使わずに足首が良く可動していてひょこひょことした歩き方をしている人を良くみます。

 

つま先歩きを改善させるためにできること

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感覚過敏で床に足をつきたくない時にできること

・床の素材を変える

・無理に裸足にさせない

・室内履きを使う

 

このような配慮をすることでつま先歩きが改善される可能性があります。

 

モラルがあるので絶対にしませんが、土足だったら大浴場の脱衣所も市民プールの更衣室もかかとをつけて普通に歩けますからね!笑

 

感覚刺激を求めている時にできること

主に前庭感覚を求めている可能性が高いです。

 

前庭感覚とは

体の傾き、揺れ、スピードなどを感じる感覚です。

坂道に立つ時に垂直になるように体の関節を調整して立ちますよね?

ジェットコースターのてっぺんから急降下する時に体の浮遊感も前庭感覚で感じます。

 

普通に歩いていたらこのような刺激を得られないので、つま先歩きをすることによって自ら取り入れようとしているエコな取り組みです。笑

 

冒頭にも挙げましたが、やはり周囲からの目が気になるところ・・・

 

つま先歩きで前庭感覚を取り入れるのではなく、正しい感覚遊びをする時間を設定して前庭感覚への刺激を補ってあげましょう!

 

息子とはこのような感覚遊びをして過ごしてます(^^) 

トランポリン

シーツブランコ

高い高い

肩車してスクワット

手を繋いで逆上がり

 

  

世の中のパパたち出番ですよ!笑

 

膝関節がうまく使えなくて足首をクッション代わりにしている時にできること

膝を曲げる活動を取り入れてあげます!

私が実際に支援してきたものの例を紹介します。

 

①お子さんの好きなもの(指人形やトミカなど)を教室全体に配置し支援者が高い位置でカゴを持って待機する

屈伸運動をしながらしゃがんで拾う→立ってカゴに入れるを繰り返します。

全部回収できたらそれを使って遊びの時間にする

 

活動の中に自然に取り入れているのでお子さん的にも練習だと感じないことが多いです(°▽°)

 

②しゃがんだ状態で進む

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ここまでパーティ感はなくて大丈夫ですが、

教室にすずらんテープを張り巡らせて当たらないようにしゃがんだり跨いだりしてゴールを目指す遊び

準備は大変ですが、結構盛り上がります( ̄▽ ̄)

 

まとめ

つま先歩きは理由に合わせて対応することで改善の余地はあります。

大切なのは周囲の目が気になるからと言って無理やりかかとをつけるように伝えないこと。

お子さんがつま先歩きをするのは自分で刺激を入れたり排除して社会で生きていくために刺激をコントロールしている重要なスキルです。

 

以上。児童指導員8年生のすけりょーでした٩( ᐛ )و